記録的な猛暑が続いた第48期上期経営計画発表会から半年。山陰地方は記録的な豪雪に見舞われ、厳しい年の幕開けとなりました。取り巻く状況がどうであれ、創造力と情熱をもって挑み続ければ、必ずや突破口はひらけるはず。全社員、スタッフの総力を集め、この48期に挑みます。
この48期は、夏の猛暑から始まり、新年を迎えた1月には記録的な大雪と、いまだおさまらない不況の波に加えて、自然の脅威にさらされ、例年以上に苦しい上期となりました。
社長の言われる「強い者だけが生き残れるのではなく、厳しい環境に適応していける者が生き残れる」という言葉通り、今求められているのは、私たち社員一人ひとりの進化、そして同じ目標に向かってベクトルを合わせ、進んで行くことだと思います。
今日の会から、どのようなことを得るのかは、参加者一人ひとりの姿勢で変わるものと思います。それぞれが積極的に参加し、よりたくさんのものを店舗に持ち帰っていただきたいと思います。
 
年が明け、景気回復の兆しはいっこうになく、多くの企業が厳しい状況下に置かれています。わが社も例外ではありません。
かつてないほどの苦戦を強いられていますが、この48期はV字回復を目指し、全社を挙げて向かっていかなくてはいけません。
私たちが日々学んでいる「6つの精進」は、社会人としてだけではなく、人間としてよりよい人生を送るための考え方。自分と他者との関わり方、生き方を学ぶベースとなるものです。繰り返し繰り返し学んではいるが、学びの浅い人がいます。
知識だけではダメ。学んだ知識を仕事のなかで実践し、身につけて深めていく努力をしなければいけません。
私たちは縁あって、この松川商事に集ったのです。同じ哲学を共有し、共に学びながら働いていけることに感謝して、みんなの知恵を結集し、この48期を戦い抜いていきましょう。
 
店舗運営とは「高い志」がそこにあるのか、ないのかで、まったく別物になってしまします。自分自身の想い描いている考えや、その表れである言動、周りの人への気配り、ときに自分を厳しく律し、また、ときにすべてをさらけ出して、想いを共有していくことがリーダーには必要不可欠です。店舗が店長の器以上のものにならないのだからこそ、私達はつねに「高い志」を持ち、エリア一丸となって日々取り組んでいきます。
人財育成に関しては、6つの精進、フィロソフィを個人面談、座学等で、エリア社員、スタッフ一同共に学んでいき、自分たちのなかで知識として蓄えるのではなく、知恵として仕事のさまざまなシーンに活かしていき、自分、そして仲間の成長に繋げていきます。
4月には鳥取駅南店移転というビッグイベントが控えています。移転準備としてリーダースタッフミーティングを軸に、エリア両店のスタッフの意志統一、また協力体制の底上げを行います。
48期上期の反省点に「人財育成」があります。スタッフさんの成長なくして、店舗の成長はありません。また、「スタッフさんの成長」=「店長の成長」です。店長が成長していくためには知識やノウハウも大事ですが、もっとも大事なのは「考え方」です。店長一人ひとりが私たちの仕事の目的を見失わないように考え方を磨き、それを店舗でいっしょに働くスタッフさんに伝えていけるよう日々努力していきます。
スタッフの人数が慢性的に不足している状況のなか、ただ漫然と日々を過ごすだけにならないように、常にこれでいいのかということを一人ひとりが毎日考え、反省し、よりよい方法を考え続けることを忘れずに、仕事に取り組んでいきたいと思います。
 
ブックオフの原点は本部門であるということを、今一度心に強く刻み、本を買い・売る努力を地道に重ねていきます。
今期末に最大の成果を残すためにも、1.アウェアネス能力の向上、2.アクションを起こし、結果・分析を行う、3.6つの精進の遂行、この3つを繰り返しトレーニングし、全うした先に、店長力、スタッフ力、QSCレベル、これらの向上が結果として訪れてきます。
 
上期を通して行ってきた買取強化を改めて重要視し行っていきます。この際に重要なのは、成功したこと、失敗したことをしっかりと把握するのはもちろんのこと、刻一刻と変化する市場の流れに適応し、お客様に安心感を与える環境を用意することです。
48期のエリアテーマである「創造的な仕事をする」を店舗で働く全従業員が意識して、実践していきます。
課題としては、仕入れの絶対的増加が必要となります。買取り価格の見直しから始め、自分たちが普段行っている接客態度をもう一度見直し、仕入れの強化を行っていきます。
計画達成のために、フィロソフィにある「きれいな心で願望を描く」という考え方で実行していきます。
これは自分には最初から無理と思うのではなく、お客様やいっしょに働く仲間のために達成をさせなければならないという強い願望が必要です。エリア社員、スタッフと誰にも負けない努力ができるよう努めていきます。
 
部門別の客数を集計し、お客様の消費傾向を体感ではなく数字で確認していくことで、部門ごとに「客数×客数単価」の最大値を目指します。フィロソフィにも「値決めは経営である」とあります。
店長一人ひとりが経営者であることを自覚し、お客様にも喜ばれ、お店も営業していける一点を見極めていきます。


私が松川商事に入社して2年、ブックオフ姫路網干店の店長として赴任してから1年半が過ぎようとしています。入社して半年後の8月に網干店の店長の辞令をいただきました。私は赴任当初、「店長として、店舗のリーダーとして、スタッフさんを引っ張っていけるだろうか」と、強い不安と責任の重さに押し潰されそうになりながら、とにかく「一生懸命働いてさえいれば、きっとスタッフさん達もついてきてくれる」とがむしゃらに働きました。早く店長として認めてもらいたいという焦りから、意地を張り、スタッフさんに「手伝ってください」のひとことが言えないまま、一人で抱え込んでいました。そんなある日、見かねたスタッフリーダーが「店長は、すべて一人でやろうとし過ぎです。このくらいなら私達でやりますよ。もっと聞いてください」と声をかけてくれました。この言葉を聞いたとき、「一生懸命働くこと」の意味を履き違え、空回りしてる自分に気づきました。以降、自分の周りの状況や人をもっと見なければと意識するようになりました。
それから数ヶ月が経過し、私は一人の男性スタッフさんを採用しました。面接のときから、服装のだらしなさや言葉遣いが気になりましたが、その点を改善してもらえるかと聞くと、「はい、頑張ります」と答えてくれ、その受け答えの良さからすぐに直してくれるだろうと安易に考え、採用の返事をしました。
ところが、実際に働いていくなかで、なかなか改善されていきませんでした。私はひとつずつ気づくたびに細かく注意していきました。「そんな服装だとお店で働いてもらえない」。「そんな言葉遣いだと社会人として困る」。けれど、その後も一旦は良くなってもすぐに元に戻ってしまうということの繰り返しで、「こんなに説明しているのに、なぜ言った通りにしてくれないのだろう」と、イライラすることで注意する回数は増えていき、彼との関係はギクシャクするようになりました。そして、ある日、無断で大きな遅刻をしたことをきっかけに、彼はそのまま退職することになってしまいました。
「どうしてこんなことになってしまったんだろう」。自分がこれまで彼に話してきたことを思い返しました。そして、私は、彼の表面の部分だけしか見ていなかったことに気づきました。
出来ていないところにばかり目が行き、彼がどう思っているのか、何を考えているのかということに目を向けていなかったのです。変わってもらわないと仕事に支障をきたす、という事務的なことしか頭になく、彼自身の成長のためという最も大切な部分を見落としていた私の言葉が、彼に届くはずもありませんでした。
人を雇うということは、その人の生活や人生に大きく関わるということです。その人の人生を共に背負うということの「責任」の重さと、その人に対して真正面からぶつかる「覚悟」がなければ、この店長という仕事はできないと、このとき感じました。こんな店長でもついて来てくれるスタッフさんのためにも、自分自身が変わらないと考えるようになりました。以降、スタッフさん達の気持ちや思いを汲み取ることを意識しながら、その人の成功に繋がる声かけができるよう心掛けています。
 
   
服装が気になったスタッフさんが辞めたとき、その人の表面しか見てなかったと気づいたきっかけは?
自分が彼に対しどういう説明をしたが思い返したとき、一方的に言うことばかりだったことに気づいた。彼がどういう気持ちなのか、聞くことがなかった。傲慢だったと思う。
人を雇う怖さを知ったということですが、面接のとき注意していることは?
自分がもともと人の話を聞くのが苦手で、自分の話をすぐにしてしまいがちなので、相手がどう思ってるか配慮し、気持ちを共有しながら関わるよう気をつけている。
 
質疑応答のなかで、「私は人の話を聞くのが苦手」と答えてた。そういう風に自分の内面に気づくことが、その年齢で素晴らしい。発表のなかに、たくさんの大切なキーワードが出てきました。そういうことが口について出てくること自体、よく自分を見つめているなと感心させられる、素晴らしい内容の発表でした。
まず、1つ目のポイント。店長になったばかりのころ、「とにかくがむしゃらに働いた」というところ。誰にも負けない努力ということになるのだけど、それ自体は素晴らしいことで最も重要なことだけど、「一生懸命働くことの意味をはき違えた」と言っていた。すごい大切なことに気づいている。じゃあ、何のためにがむしゃらに働くのか。
案外、入社して何年たってもこのことに気づかない人がいるんだけど、今日の発表は、入社間もない人にすごい勉強になるけれど、4〜5年クラス、マネージャークラスが案外忘れていること、すごい重要なことを言っている。現場で、リーダーたるものは、2倍3倍働くのは当たり前。そうしなければ信頼されない。
じゃあ、なんで一生懸命しなきゃいけないのか。ひと口に「誰にも負けない努力」というけれど、努力の方法、やり方がある。あなたも気づいたように、我々がやっている戦いは、個人戦じゃない。チームプレー。持久戦であり総力戦でもある。スタッフの力を借りることがとても重要で、そこにいるスタッフの力を最大限に引き出し、チームの力を最大に出すために、スタッフの力が出しやすい環境をつくることが、リーダーの大きな役割になってくる。
2つ目のポイント。採用したけれど、最終的に退社というところ。これは店舗やってたら、みんなこれに近い経験はもっている。でも、もってても、この気づきを得られるかどうかは全然別。変わってもらわなきゃ、仕事に支障にきたすという動機で、色々注意したのだけれど、彼自身の成長のためになるのか、その大切なところを見落としていたと語っている。
そこに気づいたのは、素晴らしい。「スタッフを雇用し、いっしょに働くことを軽く考えてた」。あなたのいう通り。加える言葉がありません。入社2年目ですか? すごい高次元の気づきを得ている。一連の流れのなかから反省し、見つめ直し、気づきを得る。あなたが普段からそうしているから、学べるのです。あなたが持っている素晴らしいポイント。これからもその気持ちで店舗に立って、成長してください。
 
店長として約8年間現場に立ち、「統括」という人事異動をいただいたのは、2010年3月末のことでした。永井マネージャーからお話をいただいたとき、私は「嫌です」と即座に答えました。
私は、店長という仕事が好きです。店舗でスタッフのみんなと悩んだり、相談したりしながら、みんなでひとつのお店をつくる作業が大好きです。統括というお話をいただいたとき、今までやってきた大好きな仕事ができなくなるという思いでいっぱいでした。永井マネージャーの前で、「店長をやっていきたいです」と、泣きながら話をしたことをはっきりと覚えています。
5月になり、それまで皆生店で研修をしていた松近さんが店長として出雲渡橋店に赴任してきて、私の統括という立場がスタートしました。「統括」という立場をマネージャーや社長から言葉で説明していただいていましたが、実際に現場では、何をどうしたらいいのかまったくわからない毎日でした。
どこまでアドバイスすればいいのか? そもそもしていいのか? 店舗で店長がスタッフさんと働いている姿を見ては、自分の居場所を取られてしまったようなさみしい気持ちにもなっていました。
そんな悶々とした毎日が続き、社長やマネージャーに心配していただき、電話でメールでたくさんアドバイスをいただきました。「よし、頑張ろう!」と浮上し、「あぁ、やっぱりできない」と落ち込むその繰り返し。数か月たってもそんな状態のままで、出雲渡橋店の松近店長とも、出雲店の店長ともきちんとした関係を築くことができないまま、気がつけば現場はどうしようもない状態になっていました。
昨年11月、私は永井マネージャーに「もう仕事を辞めたいです」とメールを送りました。店長のサポートもできない、店舗の数字も上がらない、何もできない、頑張れない、もう辞めたい・・・・・・・。私の気持ちはただそれだけでした。
けれど、同じ日に偶然、松近店長も永井マネージャーにメールを送っていたのです。その日は、永井マネージャーと松近店長と私で、店長室で長い時間話をしました。とくに松近店長とは、これまでで一番時間をかけて話をしたと思います。 「自分はこの店に必要ないのではないか、自分がこの店で働く意味は何なんだろう」。彼女も赴任してから悩んでいました。店舗に店長と統括、店長と名のつく人間が二人いて、お互いが変に遠慮して気を遣っていたのだと、このときわかりました。
すべては起こるべくして起こったこと。居場所がないと感じたことも、現場の店長に対して嫉妬のような感情を覚えたのも、すべてただただ自分が未熟だっただけのことです。自分対スタッフという世界から、自分対店長という世界になる。それが理解できず、受け入れられず、勝手に苦しんでいたのだ、と思います。
「もうダメだ、と思うときが仕事のはじまり」。今のこの状況は、私と松近店長の成長できるチャンスなのだと思い、今はできなくても絶対にできるようになることを信じて、日々努力していきたいと思います。
 
   
統括がいやだと思いながら、それでも今まで続けてきて、良かったと思うことは?
11月に永井マネージャーに辞めたいと言って迷惑をかけて、そのとき松近店長と話し合いをしたこと。それから二人でいっしょに前向きに必死になってやってこれてること。
自分に何ができるかを考えてと言っていましたが。今自分自身でできること、思いつくことは?
今、まだ苦しい状況で、もうちょっと時間があればというのが本心。これまで自分のことばかり考えていたが、今はお客さんや松近店長のことを考えれれるようになった。
 
私自身、小島の性格をわかってるつもりだし、小島も私の性格をある程度わかってもらってると思うので、それを踏まえ、単刀直入に話をします。
新店を立ち上げたり、経験から言ってもブックオフの仕事に慣れていて、たしかにいろんな経験を重ねてきたけれど、見事なほど頭がガチガチだなと思いました。マネージャークラスの人も、自分もそうなってなかったか聞いてください。
ほんとに何も見えてない。私は嫌でした。正直に言っている。あなたらしい。その理由は、私は店長の仕事が好きです。統括の話をもらったとき、今までやってた大好きな仕事ができなくなる。嫌です。これはね、自分もかつて現場をやってた人間だから、一見すると、「なるほどな、もっともだな」とわからなくもない。
けれど、別の見方をすると、この考えはものすごく傲慢。要は、私は変わりたくありません。それは長年慣れ親しんできた店長職という現状を変えられたくない。私は店長という仕事が大好きですという理由で、私は変わりたくない、できれば他の誰かに変わってもらいたいと言っている。
もうひとつ別の視点から言うと、今この現状から変化したくないということは、言い方を変えれば立ち止まっている。周りの進化に置いていかれてる。もっと言えば、あなたはすでに後退しているということ。さらに厳しい言い方をすれば、今のこの考え方では、仮に店長職続けていたとしても、大して成長しなかったな。あなたが率いてる店も成長しないし、トップが現状を変えたくないと思ってたら、仮にその集団で成長したいと思ってる人がいても、上から蓋をしてるようなもの。自分が変わりたくないという傲慢さから、集団のかさぶたになっている。人の成長を止める権利はない。
統括という言葉がたくさん出てきたけれど、あなたは肩書きで仕事をする人ですか? あなたにとって肩書きって、それほど重要なものなの? 統括として何をどうしていいのかわからんとか言ってたけど、私に言わせれば、くだらん。統括なんて、どうだっていいんだ。あなたはいったいいつまで、こんな感性的な悩みを続けているのですか? ひたっているだけ。私にはそう思えます。
何のために小島は9年間やってきたの? 何のために日々、考え方、生き方を学んできたの? あなたはこれまで身につけた、素晴らしい能力、スキルを私物化している。泣いたり、わめいたり、苦しんだり、悩んだり、金払ってでも買えない経験を、周りの仲間に惜しげもなく与えること。これを今しなくて、いつするのですか?
今日、この発表をあなたがしたのは縁。偶然じゃない、必然。あなたが言っているように、私が言っているように、今がチャンスのとき。あなたは生真面目で不器用。これを機会に、スパッと心を切り替えて、上げていけばいい。小姑になれ、小姑に。あなたの持っているその経験を惜しみなく投げ出して、共に泥にのまれながら、成長していけばいいんです。
 
山陰地方を襲った記録的な大雪で、年明けから多くの店舗が苦戦を強いられる状況が続きました。1月のせいで、2月は苦しいと言い訳していませんか?どんな状況にあっても、店長の意識レベルで、行動力で、お店は変わるものだと思います。自分は厳しいなかでも、それを打開する創造力と行動力をもって、共に働いているスタッフさんや、お店に影響力を与える店長でありたいと思っています。